canonicalタグとは?書き方・設定方法・トラブル対策完全ガイド
更新日:2025年2月12日

監修者
株式会社メディアリーチ 代表取締役 松村 俊樹
兵庫県神戸市生まれ。2012年立命館大学卒業後、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)で採用支援に従事。2015年、米国デジタルエージェンシーPierry(現Wunderman Thompson)に入社し、日本支社立ち上げ、MAやSEOコンサルティングに従事。その後、富士フイルムグループ会社でグローバルデータベース型SEOに従事、2021年に株式会社メディアリーチを設立し、代表取締役に就任。日本国内企業や北米、欧州、中国本社のグローバル企業のSEO支援も行う。SEO経歴10年以上。デジマナMEETにLLMO関連で講師登壇 / 東京都中小企業振興公社運営のTOKYO創業ステーションイベントにLLMO関連で登壇
Webサイトを運営する上で避けては通れない重要な要素、それがcanonicalタグです。重複コンテンツの問題を解決し、SEO効果を最大化するための必須タグとして知られていますが、その設定方法や活用シーンについては誤解も多く存在します。
本記事では、canonicalタグの基礎から応用まで、実装における注意点とベストプラクティスを詳しく解説します。
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- canonicalタグとは
- canonicalタグの定義と役割
- URLの正規化とは?
- canonicalタグとSEOの関係
- 自己参照canonicalとは
- canonicalタグが必要な理由
- 重複コンテンツ・類似ページの悪影響
- ページ評価の分散と被リンク評価の低下
- クロールの最適化
- 検索結果に表示させたいURLの指定
- canonicalタグの効果とメリット
- 検索エンジンへの正規URLの伝達
- ページ評価の集約と被リンク効果の向上
- クローラビリティの向上
- 被リンク構築への影響
- canonicalタグの使い方と設定方法
- HTMLでの記述方法
- headタグ内への正しい記述方法
- 記述例
- HTTPヘッダーでの指定方法
- 手動でコードを追加する方法
- canonicalタグを使用すべきケース
- パラメータ付きURLが存在する場合
- サイトの仕組み上、重複ページが自動生成される場合
- PCサイトとスマートフォンサイトでURLが異なる場合
- ECサイトで類似した商品ページがある場合
- ABテストを実施する場合
- AMPページを実装している場合
- 記事が転載される場合
- コンテンツシンジケーションを行う場合
- URL表記に違いがある場合(wwwあり・なし、http・httpsの混在)
- 301リダイレクトができない場合
- canonicalタグを設定する際の注意点
- URLの記述ミスに注意する
- 絶対URL(絶対パス)で記述する
- URLは「%」エンコーディングすること
- タグの正しい設置場所
- headタグ内に1つだけ記述する
- body要素に記述しない
- 内容の異なるページを正規URLに指定しない
- ページネーションの場合の注意点
- 全てのページを1ページ目に正規化しない
- タグ内に rel=canonical を入れない
- canonicalタグは指定したURLが必ず正規化されるわけではない
- サイトリニューアルやURL変更時には301リダイレクトを使用する
- canonicalタグの設定有無を確認する方法
- HTMLで確認する方法
- Googleサーチコンソールで確認する方法
- SEOツールで確認する方法
- 他のURL正規化方法との比較
- 301リダイレクトとの違い
- htaccessを利用したURL正規化
- www有り/なしに正規化する方法
- index.htmlなしに正規化する方法
- サイトマップを使用する
- リダイレクトを使用する場合のベストプラクティス
- canonicalタグを使ってはいけないケース
- 内容の異なるページを正規URLに指定する場合
- 非正規ページが不要である場合(削除したい場合)
- サイトリニューアルやURL変更時(301リダイレクトが適切な場合)
- よくある間違いとその対策
- 相対URLを使用している
- 複数のcanonicalタグを指定している
- タグの設置場所が間違っている(body内に記述)
- 意図しないページを正規URLに指定している
- canonicalタグを悪用される場合の対策
- canonicalタグのまとめ
canonicalタグとは
検索エンジン最適化(SEO)において、重複コンテンツの問題を解決する重要な手段がcanonicalタグです。Webサイトでは、同じ内容のページが異なるURLで表示されることがあります。例えば、ECサイトの商品ページでは、検索条件やソート順によって同じ商品情報が異なるURLで表示されることがよくあります。このような状況で、検索エンジンに「正規のURL」を明示的に伝えるために使用されるのが、canonicalタグなのです。
canonicalタグの定義と役割
canonicalタグは、HTML文書のhead要素内に記述される特殊なメタタグです。このタグは、同一または類似したコンテンツが複数のURLで提供される場合に、そのうちの「正規URL(canonical URL)」を検索エンジンに伝えるために使用されます。具体的には、<link rel="canonical" href="正規とするURL" />という形式で記述され、検索エンジンはこの情報を参考にしてインデックスを作成します。
Googleの公式ドキュメントによると、canonicalタグは「優先的にインデックスに登録してほしいURLを指定するためのヒント」として扱われます。このタグを適切に設定することで、重複コンテンツの問題を解消し、SEOの効果を最大化することができます。ただし、これはあくまでも「ヒント」であり、検索エンジンが必ずしもこの指定に従うわけではありません。
URLの正規化とは?
URLの正規化とは、技術的には同一のWebページを指す複数の異なるURLを、一つの代表的なURLに統一する作業を指します。例えば、「https://example.com」と「https://www.example.com」は、同じコンテンツを指す異なるURLです。この場合、どちらか一方を正規URLとして指定することで、検索エンジンに明確なシグナルを送ることができます。
関連記事:URL正規化が必要なケースや対処方法
実際のWebサイト運営では、パラメータ付きURL、スラッシュの有無、大文字小文字の違いなど、様々な要因で同一コンテンツが複数のURLで表示されることがあります。Googleの公式ブログによると、このような URL の違いは検索エンジンのクローラーに余分な負荷をかけ、サイトのSEOパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
URLの正規化によって、検索エンジンはどのURLを優先的にインデックスすべきかを理解し、効率的なクロールとインデックス作成が可能になります。これにより、サイト全体のSEO評価が向上し、検索結果での表示順位の改善が期待できます。
canonicalタグとSEOの関係
canonicalタグは、SEO戦略において極めて重要な役割を果たします。このタグを適切に実装することで、以下の3つの主要なSEO効果が得られます。まず、重複コンテンツの問題を解消し、検索エンジンのペナルティを回避できます。次に、ページの評価を一つのURLに集約することで、検索順位の向上につながります。さらに、クローラーの効率的な巡回を促進し、サイト全体のインデックス品質を改善します。
実例として、大手ECサイトのAmazonでは、商品ページに対して厳密なcanonical管理を実施しています。検索条件やフィルター、ソート順などで生成される様々なURLに対して、基本となる商品ページのURLをcanonicalとして指定することで、商品ページの検索順位を効果的に維持しています。
このように、canonicalタグは検索エンジンに対して正規URLを明示的に伝えることで、サイトのSEOパフォーマンスを最大化する重要な技術要素となっています。
自己参照canonicalとは
自己参照canonicalとは、当該ページのURLを自身のcanonicalタグとして指定することを指します。これは、重複コンテンツが存在しない場合でも、ベストプラクティスとして推奨される実装方法です。Google検索セントラルのドキュメントによれば、自己参照canonicalを実装することで、他サイトによる不正なcanonical指定からの保護や、将来的な重複コンテンツ問題の予防が可能となります。
具体的な実装例として、以下のようなコードを各ページのhead要素内に記述します:
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://example.com/current-page/" />この実装により、将来的にサイトの構造が変更された場合や、パラメータ付きURLが追加された場合でも、検索エンジンは常に正しいURLを認識することができます。また、他サイトが意図的に自社サイトのコンテンツを複製し、canonicalタグで元URLを指定するような不正行為からも、サイトを保護することができます。
canonicalタグが必要な理由
Webサイトの運営において、同一コンテンツが異なるURLで表示される状況は避けられません。特にECサイトやメディアサイトでは、検索機能やカテゴリー分類により、必然的に重複コンテンツが発生します。このような状況で、canonicalタグによる適切なURL管理が不可欠となります。以下では、canonicalタグが必要となる具体的な理由と、その重要性について詳しく解説します。
重複コンテンツ・類似ページの悪影響
重複コンテンツの存在は、検索エンジン最適化において深刻な問題を引き起こします。同じ内容のページが複数存在することで、検索エンジンは「どのURLを正規とすべきか」という判断に迷い、クロールとインデックスの効率が低下します。
実際の例として、あるECサイトでは商品一覧ページに対して、「価格が安い順」「人気順」「新着順」などのソートパラメータが付与されることで、同一内容の異なるURLが複数生成されていました。その結果、検索エンジンのクローラーが無駄なリソースを消費し、サイト全体のSEOパフォーマンスが低下する事態が発生しました。
このような問題に対して、canonicalタグを適切に設定することで、検索エンジンに正規URLを明示的に伝え、重複コンテンツによる悪影響を防ぐことができます。
ページ評価の分散と被リンク評価の低下
同一コンテンツが複数のURLで存在する場合、検索エンジンからの評価が分散してしまう問題が発生します。これは特に、外部サイトからの被リンクが複数のURLに分散する場合に顕著となります。
具体例として、ある企業のプレスリリースが「https://example.com/news/123」と「https://example.com/news/123?source=twitter」の2つのURLで公開されていた場合、SNSやニュースサイトからの被リンクが両方のURLに分散してしまい、結果としてページ評価が希薄化してしまいます。
canonicalタグを使用して正規URLを明確に指定することで、このような評価の分散を防ぎ、一つのURLに評価を集中させることが可能になります。これにより、検索結果での表示順位向上が期待できます。
クロールの最適化
検索エンジンのクローラーは、Webサイト上の全てのURLに対してクロールを実行します。重複コンテンツが多数存在する場合、クローラーは同じ内容のページを何度も巡回することになり、クロールの効率が著しく低下します。
大規模なニュースサイトの例では、記事ページに対して「プリント用URL」「モバイル用URL」「AMP用URL」など、複数のバージョンが存在していました。これにより、Googleのクロールバジェット(クローラーが割り当てるリソース)が無駄に消費され、新しいコンテンツの発見と反映が遅延する問題が発生しました。
canonicalタグを適切に設定することで、クローラーに優先的にクロールすべきURLを明示し、効率的なインデックス作成を促進することができます。
検索結果に表示させたいURLの指定
Webサイト運営者として、検索結果に表示させたいURLを明確に指定することは重要です。特に、マーケティング施策やアクセス解析の観点から、特定のURLでの表示が望ましい場合があります。
例えば、大手通販サイトでは、商品ページのURLに対して「?ref=campaign001」のような追跡用パラメータを付与することがありますが、検索結果には基本となるURLを表示させたいというニーズがあります。
canonicalタグを使用することで、このような要望に応えることができ、検索結果での一貫した表示を実現できます。これにより、ユーザーエクスペリエンスの向上とブランディングの強化にも貢献します。
canonicalタグの効果とメリット
canonicalタグの適切な実装により、Webサイトは複数の具体的なメリットを得ることができます。特に検索エンジン最適化の観点では、重複コンテンツの問題解決から検索順位の向上まで、幅広い効果が期待できます。以下では、canonicalタグがもたらす主要な効果とメリットについて、具体的な事例を交えながら詳しく解説します。
検索エンジンへの正規URLの伝達
canonicalタグの最も重要な効果は、検索エンジンに対して正規URLを明確に伝達できることです。これにより、同一コンテンツが複数のURLで存在する場合でも、検索エンジンは優先的にインデックスすべきURLを正しく認識できます。
実例として、大手メディアサイトでは、記事ページに対してPCサイト用URL、スマートフォンサイト用URL、AMP用URLなど、複数のバージョンが存在していました。しかし、canonicalタグを適切に実装することで、検索エンジンに対して正規となるURLを明示し、検索結果での一貫した表示を実現することができました。
この効果は、Googleサーチコンソールのデータからも確認することができ、正規URLの明確な指定により、インデックスの品質が向上し、検索パフォーマンスの改善につながっています。
ページ評価の集約と被リンク効果の向上
canonicalタグを使用することで、複数のURLに分散していた検索エンジンからの評価を、一つのURLに集約することができます。これは特に、外部サイトからの被リンクが存在する場合に重要な効果を発揮します。
例えば、あるブログメディアでは、記事URLに様々なトラッキングパラメータが付与されており、SNSやニュースサイトからの被リンクが複数のURLに分散していました。canonicalタグを実装することで、これらの評価を基本となるURLに集約し、検索順位の大幅な改善を達成しました。
Google検索セントラルの公式情報によると、このような評価の集約は、ページの権威性と関連性の向上に直接的に寄与するとされています。
クローラビリティの向上
検索エンジンのクローラーは、限られたリソース(クロールバジェット)の中で効率的にページを巡回する必要があります。canonicalタグの実装により、クローラーは優先的にクロールすべきURLを正確に把握でき、サイト全体のクローラビリティが向上します。
大規模なECサイトでの実例では、商品一覧ページに対して様々なフィルターやソートパラメータが存在していましたが、canonicalタグによって基本URLを明示することで、クローラーの無駄な巡回を防ぎ、新商品ページの素早いインデックスを実現することができました。
この効果は、特に大規模サイトや動的にURLが生成されるサイトにおいて顕著であり、サイト全体のSEOパフォーマンス向上に大きく貢献します。
被リンク構築への影響
適切なcanonicalタグの実装は、外部からのリンク構築戦略にも positive な影響を与えます。リンクを獲得する際、複数の異なるURLが存在することで生じる混乱を防ぎ、リンクの価値を最大化することができます。
関連:被リンクを増やす獲得手法
実際のケースでは、プレスリリース配信サービスを利用している企業が、メディアからの被リンクを効果的に集約することに成功しています。異なるパラメータが付与されたURLに対して、canonicalタグで基本URLを指定することで、メディアからの被リンクの効果を最大限に活用できました。
さらに、アクセス解析の観点からも、リンク元の正確な把握が可能となり、より効果的なリンク構築戦略の立案に役立っています。
canonicalタグの使い方と設定方法
canonicalタグの実装には、複数の方法が存在します。適切な実装方法を選択し、正しく設定することが、その効果を最大限に引き出すために重要です。ここでは、主要な実装方法とその具体的な手順について、実例を交えながら詳しく解説していきます。
HTMLでの記述方法
HTMLでのcanonicalタグの実装は、最も一般的な設定方法です。head要素内に特定の記述を追加することで、検索エンジンに正規URLを伝えることができます。この方法は、あらゆるWebサイトで利用可能な基本的な実装方式です。
基本的な構文は以下の通りです:
htmlCopy<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />この実装において重要なのは、href属性に指定するURLは必ず絶対パスで記述することです。相対パスでの指定は、検索エンジンによる正規URLの解釈に問題を引き起こす可能性があります。また、HTTPSを採用しているサイトでは、必ずHTTPSのURLを指定するようにしましょう。
headタグ内への正しい記述方法
canonicalタグは、必ずHTML文書のhead要素内に記述する必要があります。この配置は、検索エンジンがタグを正しく認識するために極めて重要です。タグの記述位置が不適切な場合、検索エンジンがcanonicalタグを無視する可能性があります。
正しい実装例:
コードサンプル:
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>ページタイトル</title>
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />
<meta name="description" content="ページの説明" />
</head>
<body>
<!-- ページコンテンツ -->
</body>
</html>この際、メタ要素やタイトル要素との順序は任意ですが、一貫性を持たせることが推奨されます。多くの場合、charactersetの指定の後、titleタグの前後に配置することが一般的です。
記述例
canonicalタグの具体的な記述例を、代表的なケース別に紹介します。これらの実装例は、Google検索セントラルのガイドラインに準拠しており、効果的なSEO対策として広く認められています。
基本的な商品ページの場合:
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://shop.example.com/products/smartphone-case/" />パラメータ付きURLの正規化:
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://shop.example.com/products/smartphone-case/" />
<!-- https://shop.example.com/products/smartphone-case?color=red&size=large のページに実装 -->モバイルサイトからPCサイトへの参照:
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://example.com/article/123/" />
<!-- https://m.example.com/article/123/ のページに実装 -->HTTPヘッダーでの指定方法
canonicalタグは、HTMLのhead要素内での実装に加えて、HTTPレスポンスヘッダーでも指定することができます。この方法は、HTMLを編集できない場合や、PDFなどのHTML以外のコンテンツに対してcanonicalを設定する場合に特に有効です。
HTTPヘッダーでの実装例:
コードサンプル
<https://example.com/page/>; rel="canonical"この方法は、サーバー設定で実装するため、技術的な知識が必要となりますが、大規模サイトでの一括設定や、動的コンテンツへの対応に適しています。Apacheサーバーの場合は.htaccessファイル、Nginxの場合はserver設定ファイルで指定することができます。
手動でコードを追加する方法
プラグインを使用せず、直接テーマファイルにコードを追加してcanonicalタグを実装することも可能です。この方法は、サイトのパフォーマンスを最大限に保ちつつ、完全なカスタマイズ性を確保したい場合に適しています。
実装例として、functions.phpに以下のようなコードを追加します:
phpCopyfunction add_canonical_link() {
if (is_singular()) {
global $post;
$canonical_url = get_permalink($post->ID);
echo '<link rel="canonical" href="' . esc_url($canonical_url) . '" />' . "\n";
} elseif (is_home() || is_front_page()) {
$canonical_url = home_url('/');
echo '<link rel="canonical" href="' . esc_url($canonical_url) . '" />' . "\n";
} elseif (is_category() || is_tag() || is_tax()) {
$canonical_url = get_term_link(get_queried_object());
echo '<link rel="canonical" href="' . esc_url($canonical_url) . '" />' . "\n";
}
}
add_action('wp_head', 'add_canonical_link');この手動実装の利点は、サイトの要件に完全に適合したカスタマイズが可能であることと、余分なプラグインによるオーバーヘッドを避けられることです。ただし、WordPress本体やテーマのアップデート時には、コードの互換性確認が必要となります。
canonicalタグを使用すべきケース
canonicalタグの実装は、すべてのWebページに必要というわけではありません。しかし、特定の状況下では、その使用が強く推奨されます。ここでは、canonicalタグを使用すべき代表的なケースについて、具体例を交えながら詳しく解説します。
パラメータ付きURLが存在する場合
URLパラメータの存在は、同一コンテンツが複数のURLで表示される典型的な例です。特にECサイトやメディアサイトでは、検索条件、ソート順、表示件数などのパラメータによって、同じコンテンツが異なるURLで提供されることが一般的です。
実例として、ある大手ECサイトでは以下のようなURLバリエーションが存在していました:
https://shop.example.com/products/item123
https://shop.example.com/products/item123?color=red
https://shop.example.com/products/item123?sort=price
https://shop.example.com/products/item123?view=gridこのような場合、基本となるURLをcanonicalとして指定することで、検索エンジンに優先的にインデックスすべきURLを明示することができます。これにより、検索結果の一貫性が保たれ、SEO評価の分散を防ぐことができます。
サイトの仕組み上、重複ページが自動生成される場合
CMS(コンテンツ管理システム)やECプラットフォームでは、システムの仕様上、同一コンテンツに対して複数のアクセスパスが自動的に生成されることがあります。これは特に、カテゴリー構造が複雑な場合や、複数のナビゲーションパスが存在する場合に顕著です。
具体例として、以下のようなURLが自動生成される場合があります:
https://example.com/news/2024/01/article-title/
https://example.com/category/technology/article-title/
https://example.com/author/username/article-title/このような場合、メインとなるURLをcanonicalとして指定することで、検索エンジンのクローラーに対して明確な指針を提供し、インデックスの最適化を図ることができます。
PCサイトとスマートフォンサイトでURLが異なる場合
レスポンシブデザインが一般的となった現在でも、PCサイトとスマートフォンサイト用に異なるURLを使用しているWebサイトは依然として存在します。この場合、canonicalタグの適切な設定が特に重要となります。
実装例: PCサイト側:
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />スマートフォンサイト側:
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />
<link rel="alternate" media="only screen and (max-width: 640px)" href="https://m.example.com/page/" />この実装により、検索エンジンはデバイスに応じて適切なバージョンを表示しつつ、コンテンツの重複を防ぐことができます。Google検索セントラルのガイドラインでも、このアプローチが推奨されています。
ECサイトで類似した商品ページがある場合
ECサイトでは、同じ商品の異なるバリエーション(色、サイズ、仕様など)が、個別のURLで提供されることが一般的です。これらのページは類似したコンテンツを持つため、適切なcanonical設定が重要となります。
実例として、あるアパレルECサイトでは以下のような商品ページ構造が存在していました:
https://shop.example.com/items/shirt-a-red
https://shop.example.com/items/shirt-a-blue
https://shop.example.com/items/shirt-a-whiteこのような場合、メインとなる商品ページ(例:最も人気のある色)をcanonicalとして指定することで、検索エンジンの評価を一つのURLに集中させることができます。これにより、検索結果での表示順位の向上と、ユーザーの行動分析の精度向上が期待できます。
ABテストを実施する場合
Webサイトの改善においてABテストは重要な手法ですが、テスト実施中は同一コンテンツの異なるバージョンが存在することになります。このような状況では、オリジナルページをcanonicalとして指定することが推奨されます。
具体的な実装例:
コードサンプル:
<!-- オリジナルページ -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/original-page/" />
<!-- テストバリエーション -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/original-page/" />Google検索セントラルのガイドラインによれば、この実装により、ABテストの実施がSEOに悪影響を与えることを防ぎつつ、適切なユーザー行動の計測が可能となります。
AMPページを実装している場合
AMPページを提供しているWebサイトでは、通常のHTMLページとAMPページの2つのバージョンが存在することになります。この場合、以下のような相互参照の実装が必要となります。
通常のHTMLページ側:
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://example.com/article/" />
<link rel="amphtml" href="https://example.com/article/amp/" />AMPページ側:
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://example.com/article/" />この実装により、検索エンジンは両バージョンの関係を正確に理解し、適切なページを検索結果に表示することができます。特にモバイル検索では、AMPページの優先表示が期待できます。
記事が転載される場合
メディアサイトやブログなどで記事の転載を許可している場合、オリジナルコンテンツのURLをcanonicalとして指定することで、コンテンツの著作権元を明確にし、SEO評価を適切に維持することができます。
実装例(転載先サイト):
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://original-site.com/article/" />この設定により、以下の効果が期待できます:
オリジナルコンテンツの検索順位の保護
複数サイトでの公開による評価の分散防止
著作権元の明確化とSEO評価の適切な帰属
コンテンツシンジケーションを行う場合
コンテンツシンジケーション(複数のWebサイトでのコンテンツ共有)を実施する場合、オリジナルコンテンツの価値を保護するためにcanonicalタグの設定が不可欠です。これは、大手メディアサイトやニュースポータルサイトでよく見られるケースです。
実際の例として、ある大手ニュースサイトでは、提携メディアにコンテンツを提供する際、以下のような契約条項を設けています:
コードサンプル:
<!-- 提携サイトでの実装例 -->
<link rel="canonical" href="https://original-news.com/article/12345" />この実装により、コンテンツの二次利用によるSEO評価の分散を防ぎ、オリジナルコンテンツの価値を維持することができます。また、Google検索セントラルの公式ガイドラインでも、このアプローチが推奨されています。
URL表記に違いがある場合(wwwあり・なし、http・httpsの混在)
同一ドメインでも、WWWの有無やプロトコルの違いにより、技術的には異なるURLとして認識される場合があります。これは、特にサイトの移行期や設定の過渡期によく発生する問題です。
以下のようなURLのバリエーションが存在する場合:
http://example.com/page/
http://www.example.com/page/
https://example.com/page/
https://www.example.com/page/この場合、以下のように統一したcanonicalタグを設定します:
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://www.example.com/page/" />この実装により、検索エンジンに優先的なURLを明示し、インデックスの重複を防ぐことができます。また、SSL化(HTTPS化)を進める際の移行期間中も、スムーズな移行を実現できます。
301リダイレクトができない場合
技術的な制約やサーバー設定の制限により、301リダイレクトが実装できない場合、canonicalタグは代替手段として有効です。ただし、これは一時的な対応策として位置づけるべきで、可能な限り301リダイレクトの実装を目指すことが推奨されます。
具体的な実装例:
コードサンプル:
<!-- 旧URLのページ -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/new-url/" />実例として、あるCMSプラットフォームでは、システム上の制約により301リダイレクトの設定が困難でした。この場合、canonicalタグを使用することで、一時的な対応として検索エンジンに新しいURLを認識させることができました。
ただし、この方法にはいくつかの注意点があります:
ユーザーは古いURLにアクセスし続ける可能性がある
クローラーの効率的な巡回を妨げる可能性がある
301リダイレクトに比べてSEO効果が劣る
canonicalタグを設定する際の注意点
canonicalタグの実装は、適切に行われなければその効果を十分に発揮できないばかりか、場合によってはSEOに悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、実装時に注意すべき重要なポイントについて、具体的な事例を交えながら詳しく解説します。
URLの記述ミスに注意する
canonicalタグにおけるURL記述のミスは、しばしば重大なSEO問題を引き起こします。特に注意すべきは、スペルミスや大文字小文字の違い、不要なパラメータの混入などです。
実例として、ある企業サイトで以下のような誤った実装が発見されました:
コードサンプル:
<!-- 誤った実装例 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/products/smartphone/" />
<!-- 実際のURL: https://example.com/Products/SmartPhone/ -->このようなミスを防ぐため、以下のチェックポイントを設けることが推奨されます:
URLの完全性チェック(プロトコル、ドメイン、パスの正確性)
大文字小文字の一貫性確認
不要なパラメータや末尾スラッシュの処理ルール統一
リンク切れチェックの定期実施
絶対URL(絶対パス)で記述する
canonicalタグのURLは、必ず絶対URLで記述する必要があります。相対URLを使用した場合、検索エンジンが正しくURLを解釈できない可能性があり、期待通りの効果が得られません。
正しい実装例:
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://example.com/category/page/" />誤った実装例:
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="../category/page/" />Google検索セントラルのガイドラインでも、canonicalタグには必ず絶対URLを使用するよう明確に規定されています。これは、検索エンジンのクローラーが確実にURLを認識できるようにするための重要な要件です。
URLは「%」エンコーディングすること
URLに日本語や特殊文字が含まれる場合、適切なURLエンコーディングが必要です。エンコーディングされていないURLは、検索エンジンによって正しく解釈されない可能性があります。
実装例:
コードサンプル:
<!-- 正しい実装 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/%E8%A3%BD%E5%93%81%E4%B8%80%E8%A6%A7/" />
<!-- 誤った実装 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/製品一覧/" />特に注意が必要なのは以下のような文字です:
日本語などの非ASCII文字
スペース(%20)
特殊記号(&, ?, #など)
これらの文字は適切にエンコードすることで、検索エンジンによる正確なURL解釈が可能となります。
タグの正しい設置場所
canonicalタグの設置場所は、その効果を左右する重要な要素です。不適切な場所に設置されたcanonicalタグは、検索エンジンに無視される可能性が高く、期待する効果が得られません。
正しい設置場所は、必ずHTML文書のhead要素内です。以下に適切な実装例を示します:
コードサンプル:
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>ページタイトル</title>
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
</head>
<body>
<!-- ページコンテンツ -->
</body>
</html>Google検索セントラルの技術ガイドラインでも、head要素内への設置が明確に規定されています。これは、検索エンジンのクローラーがページを解析する際の標準的な挙動に基づいています。
headタグ内に1つだけ記述する
同一ページ内に複数のcanonicalタグが存在すると、検索エンジンが混乱し、すべてのcanonicalタグを無視する可能性があります。これは深刻なSEO問題につながる可能性があります。
誤った実装例:
コードサンプル:
<head>
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/?id=123" />
</head>正しい実装例:
コードサンプル:
<head>
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />
</head>実際の事例として、あるECサイトでは、プラグインの競合により複数のcanonicalタグが自動生成される問題が発生しました。この問題は、検索エンジンによるインデックスの混乱を引き起こし、検索順位の低下につながりました。
body要素に記述しない
canonicalタグをbody要素内に記述するのは、重大な実装ミスです。このような実装は、検索エンジンによって完全に無視される可能性が高く、意図したSEO効果が得られません。
誤った実装例:
コードサンプル:
<body>
<div class="content">
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />
<!-- コンテンツ -->
</div>
</body>この問題は特に、テンプレートエンジンやCMSを使用する場合に発生しやすい傾向があります。例えば、Wordpressのテーマカスタマイズ時に、誤ってbody要素内にcanonicalタグを配置してしまうケースが報告されています。
対策として、以下のような確認手順を実施することが推奨されます:
ページソースの確認による設置位置の検証
HTML検証ツールによるマークアップの妥当性チェック
定期的なSEO監査での設置状況の確認
内容の異なるページを正規URLに指定しない
canonicalタグの最も深刻な実装ミスの一つが、内容の異なるページを正規URLとして指定することです。これは検索エンジンに誤った情報を伝えることになり、深刻なSEOペナルティを招く可能性があります。
実例として、あるニュースサイトで以下のような誤った実装が発見されました:
コードサンプル:
<!-- 2024年1月の記事 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/news/2023/12/old-article/" />
<!-- 全く異なる内容の2023年12月の記事を正規URLとして指定 -->このような実装は、以下の問題を引き起こす可能性があります:
ユーザー体験の著しい低下
検索エンジンからの信頼性の喪失
インデックスの混乱による検索順位の低下
クローラーの効率的な巡回の妨害
Google検索セントラルのガイドラインでも、canonicalタグで指定するURLは、実質的に同一のコンテンツを持つページに限定するよう明確に規定されています。
ページネーションの場合の注意点
ページネーションを実装しているWebサイトでは、canonicalタグの設定に特別な注意が必要です。各ページは独自のコンテンツを持つため、適切なcanonical設定が重要となります。
正しい実装例:
コードサンプル:
<!-- 1ページ目 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/articles/" />
<link rel="next" href="https://example.com/articles/page/2/" />
<!-- 2ページ目 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/articles/page/2/" />
<link rel="prev" href="https://example.com/articles/" />
<link rel="next" href="https://example.com/articles/page/3/" />
<!-- 3ページ目 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/articles/page/3/" />
<link rel="prev" href="https://example.com/articles/page/2/" />実際の事例として、ある大手ECサイトでは、商品一覧ページのページネーションにおいて、すべてのページを1ページ目にcanonical指定していたため、2ページ目以降の商品が検索結果に表示されないという問題が発生しました。
全てのページを1ページ目に正規化しない
ページネーションを実装している場合、すべてのページを1ページ目にcanonical指定することは、重大な実装ミスとなります。各ページが独自のコンテンツを持つ場合、それぞれに適切なcanonicalタグを設定する必要があります。
誤った実装例:
コードサンプル:
<!-- 2ページ目 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/articles/" />
<!-- 3ページ目 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/articles/" />
<!-- すべてのページを1ページ目に正規化 -->この問題の影響として:
2ページ目以降のコンテンツが適切にインデックスされない
ユーザーの検索意図とページコンテンツの不一致
ページ個別の評価指標の消失
クローラーの効率的な巡回の妨害
タグ内に rel=canonical を入れない
canonicalタグの実装において、よく見られる技術的なミスの一つが、HTML要素内でのrel属性の誤った記述です。これは特に、手動でのコーディングやテンプレートの編集時に発生しやすい問題です。
誤った実装例:
コードサンプル:
<!-- 誤った実装 -->
<link rel="rel=canonical" href="https://example.com/page/" />
<link canonical="canonical" href="https://example.com/page/" />
<link rel="canonicalurl" href="https://example.com/page/" />正しい実装例:
コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />実際の事例として、ある企業サイトでは、CMSのアップデート後にテンプレートの不具合により、すべてのページでrel属性が二重に記述される問題が発生しました。この問題は、検索エンジンによるcanonicalタグの認識を妨げ、一時的なSEOパフォーマンスの低下を引き起こしました。
canonicalタグは指定したURLが必ず正規化されるわけではない
canonicalタグは、検索エンジンに対する「ヒント」として機能するものであり、必ずしも指定したURLが正規URLとして採用されるわけではありません。この点の理解は、適切なSEO戦略を立てる上で極めて重要です。
Google検索セントラルの公式ドキュメントによれば、以下のような場合にcanonicalタグが無視される可能性があります:
指定されたURLが404エラーを返す場合
指定されたURLのコンテンツが現在のページと大きく異なる場合
リダイレクトチェーンが複雑すぎる場合
複数の矛盾するcanonicalタグが存在する場合
実例として、あるニュースサイトでは以下のような状況が発生しました:
コードサンプル:
<!-- ニュース記事A -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/news/article-b/" />
<!-- 全く異なる内容の記事Bを指定 -->この場合、Googleはcanonicalタグを無視し、独自のアルゴリズムに基づいて正規URLを判断しました。これは、コンテンツの類似性評価において、指定されたURLが適切でないと判断されたためです。
サイトリニューアルやURL変更時には301リダイレクトを使用する
URL構造の変更やサイトリニューアルの際は、canonicalタグだけでなく、適切な301リダイレクトの実装が不可欠です。これは、ユーザー体験とSEO両面での最適な対応となります。
正しい実装例(.htaccessの場合):
# .htaccessでの301リダイレクト例:
Redirect 301 /old-page/ https://example.com/new-page/同時にcanonicalタグも設定:
# コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://example.com/new-page/" />この二重の対策により:
ユーザーの直接的なリダイレクト
検索エンジンへの明確な移行シグナル
既存のページ評価の適切な移行
クローラーの効率的な巡回の促進
が実現できます。
canonicalタグの設定有無を確認する方法
canonicalタグの適切な実装を維持するためには、定期的な確認と監視が不可欠です。以下では、様々な確認方法とツールについて、その特徴と具体的な使用方法を解説します。
HTMLで確認する方法
最も基本的な確認方法は、ページのソースコードを直接確認することです。この方法は、個別ページの詳細な確認に適しています。
具体的な手順:
確認したいページでブラウザの右クリックメニューから「ページのソースを表示」を選択
Ctrl + F(Windows)またはCommand + F(Mac)で検索"canonical"というキーワードで検索
以下のような記述を確認
# コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />この方法は確実ですが、大規模サイトの場合は非効率的です。そのため、複数ページの一括チェックには、後述するツールの使用が推奨されます。
Googleサーチコンソールで確認する方法
Googleサーチコンソールは、canonicalタグの実装状況を確認する上で極めて有用なツールです。特に、Googleが認識している正規URLと、サイト側で指定している正規URLの違いを把握することができます。
確認手順:
Googleサーチコンソールにログイン
左メニューから「インデックス」→「ページ」を選択
「正規URLではない」タブを確認
詳細な情報を得るには「URL検査」ツールを使用
具体的に確認できる項目:
Googleが選択した正規URL
サイトが指定した正規URL
選択された理由
インデックスの状態
SEOツールで確認する方法
専門的なSEOツールを使用することで、サイト全体のcanonicalタグの実装状況を効率的に確認することができます。これらのツールは、大規模サイトの管理に特に有効です。
主要なツールの特徴:
Screaming Frog SEO Spider
詳細なクロール機能
カスタマイズ可能なフィルター
エクスポート機能
高度な分析レポート
DeepCrawl
大規模サイト対応
APIによる自動化
詳細なレポート機能
履歴管理機能
他のURL正規化方法との比較
canonicalタグは、URL正規化の手段の一つですが、状況に応じて他の方法と組み合わせることで、より効果的なSEO対策が可能となります。ここでは、各手法の特徴と使い分けについて解説します。
301リダイレクトとの違い
301リダイレクトとcanonicalタグは、似て非なる機能を持つURL正規化手法です。両者の適切な使い分けは、効果的なSEO施策の鍵となります。
301リダイレクトの特徴:
ユーザーを自動的に新しいURLに転送
リンク評価を確実に移行
検索エンジンに強い移行シグナルを送信
サーバー側での設定が必要
canonicalタグとの主な違い:
# コードサンプル:
<!-- canonicalタグの場合 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/new-page/" />
<!-- ユーザーは元のURLでアクセス可能 -->
# 301リダイレクトの場合(.htaccess例)
Redirect 301 /old-page/ https://example.com/new-page/
# ユーザーは自動的に新URLに転送される実例として、ある企業サイトのリニューアル時には、以下のような使い分けを行いました:
完全に廃止する旧ページ → 301リダイレクト
パラメータ違いの同一コンテンツ → canonicalタグ
一時的な並行運用が必要なページ → canonicalタグ
htaccessを利用したURL正規化
htaccessファイルを使用したURL正規化は、サーバーレベルでの強力な制御を可能にします。この方法は、特にApacheサーバーを使用しているサイトで効果的なURL正規化手段となります。
htaccessでの実装例:
# コードサンプル:
# wwwありに統一
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} !^www\. [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://www.example.com/$1 [L,R=301]
# HTTPSに統一
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]
# スラッシュの統一
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteRule ^(.*[^/])$ /$1/ [L,R=301]この実装により以下の効果が得られます:
サーバーレベルでの一貫したURL制御
検索エンジンへの明確なシグナル
ユーザー体験の向上
クロールの効率化
www有り/なしに正規化する方法
www有り/なしのURL正規化は、サイトの一貫性を保つために重要な要素です。この設定は、複数の方法を組み合わせることで、より確実な正規化が実現できます。
実装方法の組み合わせ例:
DNSレベルでの設定:
# Aレコード設定
example.com. IN A 203.0.113.1
www.example.com. IN A 203.0.113.1サーバー設定(Nginx):
nginxCopyserver {
listen 80;
server_name example.com;
return 301 $scheme://www.example.com$request_uri;
}HTML側での指定:
# コードサンプル:
<link rel="canonical" href="https://www.example.com/page/" />この多層的なアプローチにより:
確実なURL正規化
検索エンジンへの明確なシグナル
ユーザー体験の一貫性
アクセス解析の精度向上 が実現できます。
index.htmlなしに正規化する方法
index.htmlの表示/非表示は、URL正規化において重要な検討ポイントとなります。一般的には、index.htmlを非表示にする方向での正規化が推奨されます。
サーバー設定での実装例(Apache):
# index.htmlを非表示に
RewriteEngine On
RewriteCond %{THE_REQUEST} ^[A-Z]{3,9}\ /.*index\.html\ HTTP/
RewriteRule ^(.*)index\.html$ /$1 [R=301,L]
# ディレクトリアクセス時のindex.html補完
DirectoryIndex index.htmlこの設定により:
クリーンなURL構造の実現
ユーザービリティの向上
検索エンジンのクロール効率化
URL正規化の一貫性確保
が可能となります。
サイトマップを使用する
XMLサイトマップは、URL正規化を補完する重要なツールとなります。canonicalタグと組み合わせることで、より効果的なSEO対策が実現できます。
サイトマップでの実装例:
# コードサンプル:
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<url>
<loc>https://example.com/page/</loc>
<lastmod>2024-01-20</lastmod>
<changefreq>weekly</changefreq>
<priority>0.8</priority>
</url>
</urlset>この際、以下の点に注意が必要です:
サイトマップに記載するURLは、canonicalタグで指定したURLと一致させる
非正規URLはサイトマップに含めない
更新頻度や優先度を適切に設定する
インデックス化すべきURLのみを掲載する
リダイレクトを使用する場合のベストプラクティス
リダイレクトの実装には、様々な方法とベストプラクティスが存在します。効果的なSEO対策のためには、状況に応じた適切な方法の選択が重要です。
主なリダイレクト方式の比較:
# 301リダイレクト(永続的)
Redirect 301 /old-page/ https://example.com/new-page/
# 302リダイレクト(一時的)
Redirect 302 /temporary/ https://example.com/temp-page/
# mod_rewriteを使用した条件付きリダイレクト
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^old-domain.com [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://new-domain.com/$1 [L,R=301]実装時の重要なポイント:
リダイレクトチェーンを最小限に抑える
適切なステータスコードの選択
パフォーマンスへの影響考慮
モバイル・PC間の一貫性確保
canonicalタグを使ってはいけないケース
canonicalタグは強力なSEOツールですが、使用が適切でないケースも存在します。これらのケースを理解し、適切な代替手段を選択することが重要です。
内容の異なるページを正規URLに指定する場合
異なるコンテンツを持つページ間でのcanonical指定は、重大なSEO問題を引き起こす可能性があります。これは、検索エンジンのガイドラインに反する実装方法です。
問題のある実装例:
<!-- 商品Aのページ -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/products/product-b/" />
<!-- 全く異なる商品Bのページを指定 -->このような実装によって起こりうる問題:
検索エンジンからの信頼性低下
インデックス品質の劣化
ユーザー体験の悪化
検索順位への悪影響
非正規ページが不要である場合(削除したい場合)
不要なページや重複コンテンツを削除する場合、canonicalタグは適切な解決策とはなりません。このような場合は、より直接的なアプローチを選択すべきです。
推奨される対応方法:
# .htaccessでの404設定
RedirectMatch 404 ^/old-content/.*$
# または410(Gone)設定
RedirectMatch 410 ^/deprecated-content/.*$Nginxでの実装例:
nginxCopylocation /old-content/ {
return 404;
}
location /deprecated-content/ {
return 410;
}このアプローチを選択する理由:
検索エンジンへの明確なシグナル
クロールバジェットの効率的な使用
インデックスからの確実な削除
サイト品質の維持向上
サイトリニューアルやURL変更時(301リダイレクトが適切な場合)
サイトリニューアルやURL構造の変更時には、canonicalタグではなく301リダイレクトを使用すべきです。これにより、ユーザーとSEO両面で最適な移行が実現できます。
正しい実装例(Apache):
# 個別ページの移行
RedirectPermanent /old-page/ https://example.com/new-page/
# パターンマッチングを使用した一括移行
RewriteEngine On
RewriteRule ^old-section/(.*) https://example.com/new-section/$1 [R=301,L]移行時のチェックリスト:
全ての重要なページの移行先の確認
リダイレクトの連鎖を避ける
リダイレクト先URLの存在確認
インデックス状況の監視
よくある間違いとその対策
canonicalタグの実装において、いくつかの典型的なミスが繰り返し発生しています。これらのミスを理解し、適切な対策を講じることで、効果的なSEO施策が実現できます。
相対URLを使用している
相対URLの使用は、canonicalタグの実装における重大なミスの一つです。これは検索エンジンによるURL解釈の問題を引き起こす可能性があります。
誤った実装例:
# コードサンプル:
<!-- 誤った実装 -->
<link rel="canonical" href="../category/page/" />
<link rel="canonical" href="product/12345" />正しい実装例:
# コードサンプル
<!-- 正しい実装 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/category/page/" />
<link rel="canonical" href="https://example.com/product/12345" />このミスを防ぐためのチェックポイント:
絶対URLの使用を徹底
プロトコル(https://)の明示
ドメイン名の完全な記述
URLエンコーディングの適切な使用
複数のcanonicalタグを指定している
同一ページ内での複数のcanonicalタグの指定は、検索エンジンに混乱を引き起こす重大な実装ミスです。このような状況は、特にCMSやプラグインの競合によって発生することが多くあります。
誤った実装例:
<!-- 誤った実装 -->
<head>
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />
<!-- プラグインAによる自動追加 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/?id=123" />
<!-- プラグインBによる自動追加 -->
<link rel="canonical" href="https://www.example.com/page/" />
</head>この問題の解決方法:
ページソースの定期的な確認
プラグイン設定の見直し
テンプレートファイルの整理
自動生成コードの制御
実際の事例として、あるWordPressサイトでは、SEOプラグインとテーマの競合により、すべてのページで複数のcanonicalタグが生成される問題が発生しました。このケースでは、プラグインの優先順位を調整し、テーマ側のcanonical生成を無効化することで解決しました。
タグの設置場所が間違っている(body内に記述)
canonicalタグをbody要素内に記述するのは、重大な実装ミスです。このミスにより、検索エンジンがcanonicalタグを正しく認識できない可能性があります。
誤った実装例:
<!-- 誤った実装 -->
<body>
<div class="header">
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />
</div>
<div class="content">
<!-- コンテンツ -->
</div>
</body>
<!-- 正しい実装 -->
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>ページタイトル</title>
<link rel="canonical" href="https://example.com/page/" />
</head>このミスを防ぐためのチェックポイント:
HTML構造の理解と遵守
テンプレートファイルの適切な管理
CMS設定の正確な把握
定期的なコード監査の実施
意図しないページを正規URLに指定している
canonicalタグの実装において、意図しないページを正規URLとして指定してしまうケースがあります。これは特に、テンプレートの自動生成やCMSの設定ミスによって発生することが多い問題です。
誤った実装の具体例:
<!-- カテゴリーページでの誤った実装 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/" />
<!-- すべてのカテゴリーページがトップページを正規URLとして指定 -->
<!-- 商品詳細ページでの誤った実装 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/products/default/" />
<!-- すべての商品ページがデフォルト商品ページを指定 -->この問題を防ぐためのチェックポイント:
テンプレートの動的生成ロジックの確認
URLの自動生成パターンの検証
ページタイプごとの正規URL設定ルールの明確化
定期的な実装状況の監査
実際の事例として、あるECサイトでは、商品カテゴリーページのテンプレート更新後、すべてのカテゴリーページが誤ってトップページをcanonicalとして指定する問題が発生しました。この問題は、テンプレートの条件分岐を修正することで解決されました。
canonicalタグを悪用される場合の対策
canonicalタグは、時として悪意のある第三者によって悪用される可能性があります。特に、コンテンツの不正な流用やSEOスパムの一環として使用されることがあります。
主な悪用パターン:
<!-- 悪意のあるサイトでの実装例 -->
<!-- オリジナルコンテンツの複製 -->
<link rel="canonical" href="https://original-site.com/article/" />
<!-- スパムサイトからの不正な参照 -->対策として推奨される実装:
<!-- オリジナルサイトでの防御的実装 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/current-page/" />
<!-- 必ず自己参照canonicalを設定 -->
# Apacheでの追加対策
<IfModule mod_headers.c>
Header set X-Frame-Options "SAMEORIGIN"
Header set X-Content-Type-Options "nosniff"
</IfModule>canonicalタグのまとめ
canonicalタグの適切な実装は、現代のSEO対策において極めて重要な要素です。本記事では、canonicalタグの基本的な概念から具体的な実装方法、さらには注意点まで詳しく解説してきました。
重複コンテンツの問題を解決し、検索エンジンに正規URLを適切に伝えることで、サイトのSEOパフォーマンスを最大化することができます。
特に重要なポイントは、以下の3点です:
必ずhead要素内に配置し、絶対URLで記述すること
同一コンテンツのページにのみ設定し、内容の異なるページには使用しないこと
実装後は定期的に効果を測定し、必要に応じて設定を見直すこと
実装の際は、技術的な正確性はもちろん、サイト構造全体を考慮した戦略的な設定が重要です。また、canonicalタグは検索エンジンへの「ヒント」として機能するため、完全な制御は期待できません。そのため、必要に応じて301リダイレクトなど、他のテクニカルSEO施策と組み合わせることで、より効果的なSEO対策を実現できます。
最後に、定期的なモニタリングと見直しを忘れずに実施することで、継続的なSEOパフォーマンスの向上を図りましょう。適切に実装されたcanonicalタグは、長期的なSEO成功の重要な基盤となります。
本記事の内容には万全を期しておりますが、情報の正確性や完全性を保証するものではありません。万が一、誤りや不適切な表現等を発見された場合は、以下の方法でご連絡いただけますと幸いです。
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