株式会社プレジデント社様では、新規に立ち上げたBtoB事業において、SEOやWebマーケティングに関する知見の不足に課題を感じていたため、戦略設計段階からメディアリーチにご相談をいただきました。本プロジェクトでは、事業理解・検索行動設計・コンテンツ構造最適化に加え、GA4およびLookerStudioを活用した可視化基盤の構築までを一貫して支援。単なる施策実行にとどまらず、「なぜその施策を行うのか」という思考のフレームごと提供することで、社内にSEOナレッジを定着させ、自走可能な体制構築に貢献しました。結果として、プロジェクト開始から12ヶ月でオーガニックセッション数は約300%増。また、検索ボリュームの大きい非指名キーワードでの上位表示も複数達成。さらに現在は、生成AI時代を見据えたLLMO(生成AI検索最適化)への対応に向けた準備・議論も始まっています。プレジデント社 / プレジデント総合研究所様のご紹介株式会社プレジデント社は、1963年4月に創刊された、米国『フォーチュン』誌との提携による日本初の海外提携ビジネス誌を起点とする老舗出版社です。創刊以来、経営戦略、自己啓発、ビジネスマーケティング、リーダーシップ、国際情報など、ビジネスリーダーの意思決定を支える多様なコンテンツを提供してきました。(出典:プレジデント社 会社概要)フラッグシップである『PRESIDENT』は、日本初の本格的ビジネス誌として創刊以来60年以上にわたり、経営者・管理職層を中心に多くのビジネスパーソンに支持されてきました。現在では『dancyu』などの雑誌や書籍出版、オンラインメディアの運営などを通じて、幅広い知的情報サービスを展開しています。その知見を活かし、グループ事業である「プレジデント総合研究所」では、企業の人事・教育部門に向けて、研究会の運営、各種調査・コンサルティング、社員研修や講演会、教育動画などを提供。プレジデント社が蓄積してきたビジネスリーダー層への深い理解を基盤に、実践的かつ信頼性の高いソリューションを提供しています。経営企画本部 ビジネスソリューション部 大場康之氏に聞く―「SEO以前に、どこから手をつけていいかも分からなかった」松村(メディアリーチ):最初にご相談いただいた際、「SEOに取り組みたい」というよりも、まずは“何をすればよいか”という不透明感が大きかった印象でした。大場氏(プレジデント社):おっしゃる通りです。新しく立ち上げたBtoB向け事業は、プロダクトやサービスの方向性はある程度固まっていたのですが、新規事業のメインとなるチーム内ではWebマーケティングやSEOの知見が十分になく、「この状態で本当にお客様に届くのだろうか?」という漠然とした不安がありました。とりあえずWebサイトを立ち上げたものの、どこに力を入れるべきか、何を基準に判断すべきかが分からず、まさに手探りのスタートでしたね。松村:だからこそ、当初から「キーワード選定」や「SEO施策」以前に、事業理解やターゲット像の整理からご一緒させていただいたのが印象的でした。表面的な集客施策を設計するのではなく、まずは土台から固めるプロセスを丁寧に進めましたね。大場氏:はい。事業の背景や届けたい価値を改めて言語化し、どのような検索行動をする人にどうアプローチするのかを一緒に整理いただいたことで、「SEOとは集客テクニックではなく、マーケティング戦略の延長線上にあるものなんだ」と認識を変えることができました。単なる外注ではなく、まさに“立ち上げメンバーの一員”として並走いただいた感覚です。抱えていた課題とご要望(リスト形式)SEOやWebマーケティングに関する社内知見が不足していたターゲット設計や検索意図に即したサイト構造が整備されていなかったGA4やLookerStudioを含むデータ分析基盤が存在していなかったコンテンツ制作や改善業務が属人化し、再現性のある体制構築が困難だった将来的にはLLMO(生成AI検索最適化)への対応も求められていたメディアリーチの支援内容フェーズ1:戦略設計・骨組みの再構築新規事業のペルソナ設計と検索意図分析に基づく導線再設計競合分析と検索クエリの構造整理により、全体SEO戦略を設計トップページ・LP・コラムの役割を整理し、コンテンツマップを設計フェーズ2:SEO施策実行支援SEO初期診断(GSC/GA4/サイト構造/タグ設計)サービスページの導線設計とHタグ・メタ情報・FAQの最適化コラム立ち上げ:KW選定、構成案作成、外部ライターへの編集指示設計フェーズ3:分析環境の構築とチーム伴走GA4のCV設計、イベント設定、探索ビュー定義支援LookerStudioを用いたカスタムダッシュボード構築月次定例MTGでの意思決定支援と施策改善レビューSEOの“考え方”ごとインストールする伴走支援(自走を見据えた型化)プロジェクトを通じた変化松村:SEOの成果は12ヶ月でセッション300%増でしたが、それ以上に「社内の変化」が大きかったと感じています。大場氏:本当にそうですね。定例会では「この施策はなぜ必要なのか」を丁寧に説明してもらえたので、マーケティング担当だけでなく、他部署を含めてSEOの理解が広がりました。加えて、日常的なやり取りをチャットベースで気軽に行えた点も大きかったです。ちょっとした疑問でもすぐに相談でき、素早く的確な回答をいただけたことで、意思決定のスピードが落ちることなく施策をスムーズに進められました。そうした伴走体制があったからこそ、SEOが「やりにくいもの」ではなく「やってみようと思えるもの」になったのだと思います。松村:私たちは「施策をやって終わり」ではなく、「社内で再現できる状態」を作ることを目指しています。今回もその点がうまく噛み合ったと思います。大場氏:はい。数字の伸びもそうですが、「SEOを“専門的で難しいもの”から“自分たちの武器として使えるもの”に変えられつつある」ことが、何よりの成果だと感じています。得られた成果とインパクト(リスト形式)月間オーガニックセッション:約300%増(12ヶ月)検索ボリューム数万〜数十万のビッグワードで検索上位表示を複数達成GA4+LookerStudioにより、流入→CV→改善アクションを一元管理社内メンバーが自走でSEO施策の実行・改善を行えるように「SEOの施策意図」「分析指標の活用」が社内横断で共有される文化を醸成今後に向けて大場氏:生成AI検索(LLMO)のように、今後の検索環境は確実に変化していきますよね。そうした中でも、「何に備え、どう動けばいいのか」を一緒に考えてもらえることが非常に心強いです。松村:はい、今後はSEOだけでなく「AIに発見される構造」をどう設計するかが重要になってきます。プレジデント社様のように情報発信力を持つ企業こそ、LLMO(生成AI検索最適化)で先行優位を取れると感じています。担当コンサルタントよりコメント(株式会社メディアリーチ 代表取締役 松村俊樹)プレジデント社様とは、単なるSEO対策ではなく「見つけてもらう戦略」を一緒に考え抜く関係を築けたことが、私たちにとっても大きな学びでした。特に、新規事業の立ち上げという“答えがまだない状況”でこそ、構造設計・可視化・伴走支援が力を発揮できると実感しました。今後もSEOとLLMOを軸に、継続的に“発見される仕組み”を一緒に磨いていければ幸いです。株式会社メディアリーチ 代表取締役 松村俊樹9. 関連リンクプレジデント総合研究所